多種多様な加工技術
バリ潰し・取り技術
常磐鋼帯株式会社では、以前よりバリの発生量を極力抑える切り方の研鑽を重ねてまいりました。
工業製品として高いレベルにあるとのご評価もいただいております。
エッジまで製品化したい、マスキング時の隙間をなくしたい。
バリの滑落や粉の発生をなくしたい、絶縁紙の破れを防ぎたいなどのニーズにお応えする技術です。
ブスバー材・電池タブリード材等の分野で多くご利用いただいています。
お客様のニーズにできるだけお応えする技術
左の写真は、加工前の写真です。ブスバー材となる1.5㎜厚、軟質材です。スリットによるバリが発生しております。
加工を施すと、右の写真で上の写真は、同材で、バリを潰したものです。
下の写真は、同材の2㎜厚でバリを取ったものです。
この分野では、品質のご要望が高まりを見せており、お応えしきれていない部分もありますが、できる限り対応させていただいております。
加工前、加工後の比較
電磁コイルのトリミングエッジの観察エッジ部断面写真 写真倍率 ×50
- 加工前
- ①1.5mm
- バリ高さ:110μm
- バリ高さ:100μm
- 加工後
- ①1.5mm
バリ揃え巻き技術
プレス金型直前のニーズにお応えする技術
- レベラー向き変更をなくしたい
- レベラー調整が面倒
ユーザーの生産効率化向上、品質の安定が見込めます。
ルーバー材・自動車熱交材・ブラインド材などの分野で多くご利用いただいています。
切り口調整技術
切り口のニーズにお応えする技術
- 曲げ加工での破断をなくしたい
- 破断面がガイドにあたり
悪さをする - 破断面がないと
うまくガイドに入らない
切り口の破断面を残す、または、なくすといった切り口のご要求にお応えします。
剪断面比率100%狙いも可能です。
巻きフィン材などの分野で多くご利用いただいています。
合紙入れ技術
アルミに紙を挿入する際の
ニーズにお応えする技術
- スプリングバックの疵を
なくしたい - 巻き締まりの疵をなくしたい
- 塗装が
剥げない様にしたい - 輸送時の振動による疵を
なくしたい
アルミに紙を挿入して巻き上げる加工です。
素材に挿入された合紙を抜きとる作業も可能です。
キャップ材等の光輝材や建材の塗装材・エンボス材・自動車部材の軟質の厚板材などの分野で多くご利用いただいています。
マスキング技術
コイル加工の世界でも
マスキング加工を常識に
板加工の世界では、疵防止の為にマスキングフィルム加工は常識です。
一方、コイル加工の世界では、まだ常識化していません。
プレス加工時の疵防止を強く求めるお客様へ提案してみてはいかがでしょう?
(但し、加工後のフィルム剥がしが手間増となります)
スリット加工による疵の混入リスクも少なく、腐食防止効果もあります。
塗油作業
塗油をしながらの巻き上げが可能
次工程で吹きかけるプレス油を削減し、乗りをよくすることができます。
塗油をしながらの巻き上げが可能です。
保管中の結露対策を催します。
スリット加工が伴わなくても巻き上げ可能です。
スプールレス巻き上げ加工
スプールレス巻き上げ加工に
コストダウンを実現
新サイズ発生の都度、スプールの制作費用や改修費用がかかります。
また、製品製造の度に紙スプールを発注しなければならないお客様や鉄/樹脂スプールを客先から改修しているお客様からも
手間と費用がばかにならないというお話を伺います。
スプールレス巻き上げ加工であれば、コストダウンを実現します。
面加工
条に跡を残して外面に
マーキングが可能
「製品の内面と外面を入れ替えたい」「クラッド材の表裏面確認を行いたい」
「面管理を目で確認できるようにしたい」そんなお客様のご要望に面反転作業でお応えします。
カラーアルミ、クラッド材、保証面変更などに、ロウ材面のバーナーチェックを行い、条に跡を残して対応いたします。
製品全長にわたり、外面に洗浄工程で落とせる染料を使用してマーキングが可能です。